在宅ホスピスの研究と普及を目指す
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エピソード②

その方らしい生活を支援する

私達はこれまで、利用者さんやご家族の様々な希望を実現してきました。
ここではそのエピソードをご紹介します。

エピソード2
~最期まで食事を楽しめるよう支援する~

静枝さん(仮名)のケース
80代女性。多発性骨髄腫で余命1か月と宣告されたが、入院生活でのQOLの低下を心配した 娘・桂子さん(仮名)の希望で入居

多発性骨髄腫で入院した静枝さん。せん妄が出て、身体拘束を受ける姿に娘の桂子さんは耐えきれず、ハウスへの入居を決断した。

ハウスの近くには川があり、スタッフが入居したての静枝さんに「気分転換に行ってみる?」と声をかけたのが、元気を取り戻すきっかけになった。スタッフ間での調整を行い、酸素機器や尿道カテーテル等の本人が嫌がる医療措置を、リスクを考慮しつつできるだけ外していく。手すりの設置とリハビリにより、トイレにも一人で行けるようになった。

入院時は食欲がなかった静枝さんだが、食卓で周りの人が食べるのを見ると不思議と皿に手が伸びる。入居半年後には「(好きだった)お寿司が食べたい」と言い出すほど食欲が回復した。スタッフは車椅子でも入れる寿司屋を探し、静枝さんを連れて出かけた。静枝さんはスタッフが心配するほどの量をぺろりと平らげる。帰りに散歩に寄った公園では、車椅子を降りて歩き出すほど気分が良くなった。

気力と体力の回復が押しとどめていたとはいえ、病は少しずつ進行していた。骨折のリスクはあったが、部屋で食べるのは寂しいと、昼だけでも部屋から出て食べていた。幸い誤嚥もなく、様々な症状を緩和しつつ、静枝さんは最期まで食事を楽しむことができた。

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