在宅ホスピスの研究と普及を目指す
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Interview①

プロフェッショナルの足取り

当グループでは、様々な経歴を持ったスタッフがプロフェッショナルとして活躍しています。センター長を務める2名に、ここで働くやりがいや、看護への思いについて話を聞きました。

生かされるのではなく生き抜くためのケアを

ファミリー・ホスピス 二子玉川ハウス センター長 看護師
北澤 直美

私は看護師として、手術室と産婦人科以外のほぼ全ての診療科を経験してきました。ホスピスの経験はなかったのですが、「施設の責任者を探している」と声をかけていただき、思い切って引き受けました。親の介護や子育てをしながら働いているので、自宅から近いことも決め手になりました。

当グループに来る直前は、透析専門のクリニックで働いていました。若い患者さんの場合は、仕事をしていたり、家族がいたりと、治療の目的がはっきりしている方がほとんどですが、高齢の患者さんはそういう方ばかりではありませんでした。週3回、身体に大きな負担をかけて治療を受け、食事や水分摂取も制限されてしまう。治療以外の時間は自宅で寝ているだけという方もいらっしゃいました。治療を続けなければ生きられないけれど、何のために生きているのかわからなくなるとおっしゃる方も少なくなく、私はそういう環境でやりがいを見出すのが難しくなっていきました。

病院では、患者さんご本人の生活リズムとは関係なく治療や検査が入ります。生命の維持が優先され、患者さんの思いや苦痛が二の次になってしまうことも少なくありません。末期の患者さんが点滴によってむくんでしまうところも何度も見てきました。こうした姿は不自然なのではと思いましたし、私自身も心苦しさを感じていました。

当グループに来てからは、「自然に亡くなるとはなんと美しいことか」と感慨深く思うことが増えました。病院ではできなかった生活を優先したケアが、ここでは実現できると感じています。ですから入居者の皆さんにもご家族にも、亡くなるまでの緩和ケアではなく、生き抜くための緩和ケアを心がけているとお伝えしています。生かされるのではなく、最期の瞬間まで生き抜いていただきたい。人としての尊厳を守りながら、その方らしい生活をしていただくためのケアを提供したい。そのための環境を整えていきたいと私は考えています。

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